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日記

農M農L ラスト! 縄ない編

すいません、、遅くなりました・・
というわけで、最後です!
ラストは「縄ない」編。

老いも若きも男も女も関係ねぇ~からぁ~~

「縄ない」とは藁(わら)を綯(な)う作業のことです。
方言かと思いきや、稲作文化が存在する地方なら
どこでもそのように言うようです。

この縄ないの技術は間もなく途絶えるのではないかと思ってます。
今回の大先生、津花先生は恐らく最後の縄ない世代かもしれません。
団塊以下の世代で縄を綯える人は少ないようです。

つまり、稲作文化が普及したであろう数千年前(諸説あるようですが)から
連綿と続いた知恵と技術の集積がこの数年(10年かからずに)で
なくなっていく可能性が高いように思われます。

こうしたことは、いろんな、特に手作業を伴う職業にどこでも存在する
残念な現象ではないでしょうか。

なので継承しよう!とは言えませんが、
何か引っかかりのようなものが
参加いただいた方の中に残ればいいなぁ・・
というのが本音です。

今後、自分も含め、体験していただいた方々の中に残る
「引っかかり」が何かに繋がっていくとまた何か起きるかもしれませんね。

次回はわらじ、挑戦しましょう!

稲は収穫後、コメ以外に
籾殻(もみがら)、糠(ぬか)、藁(わら)
といった副産物をもたらします。

籾殻はご飯を炊いたり、風呂を沸かしたりする際の燃料になり、
糠は糠漬け以外に、これまた燃料や肥料として使用していました。

農村部では比較的最近(昭和末期)まで
こうした用途に使用していた家庭が少なくなかったそうです。
実際、今回の現場統括、アグリ部長・トシの家でも20年前ぐらいまで、
風呂を沸かすのに糠を使っていたそうです。

そして藁(わら)
今回の縄ないから派生する
草履(ぞうり)、草鞋(わらじ)、正月のしめ縄、、、
以外にも蓑(みの)、俵(たわら)、筵(むしろ)や、
畳、納豆、など・・
衣食住に欠かせないものでした。
今回、先生が短時間でわらじを編んでくださったのですが、
その完成度たるや、もうハンパないです。。
強度と感触。

さらに藁(わら)は家畜の飼料となり、
その糞と共に堆肥となり、
水田や畑に帰って(還って)いくわけです。
エコエコ言ってる現代って痛々しい感じがします。。

先人は水田からコメといった食料だけでなく、
様々な生活用品を知恵と工夫で生み出してきたのですね。

水稲文化はこうしたコメ以外の副産物の用途も含まれるわけです。
単なる食糧生産ということではありません。

残った藁を全部、東京に持ち帰った洋平君。
なかなかの腕前。
次回はマジでわらじ作ることでしょう。
縄ないを〝meditation”と言ってました。
またキメられました。

自縄自縛

今回初の試み、主催者側にとって本当に意義深いものになりました。
利きコメでのTOMEの高評価も嬉しかったです。
ほんと胸をなでおろしました・・
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!!
そして田植えの忙しい時期にご教授いただいた
津花さん、トシのご両親に心から感謝申し上げます。

次回は「収穫祭」でお会いしましょう~

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